
朝ドラ『風、薫る』第6週第27話「天泣(てんきゅう)の教室」(2026年5月5日(火)放送)では、西洋風の髪型に変え、エプロンを作るように言われ、「いつになったら患者を救う看護を学べるのか」と不満を募らせる多江
しかしバーンズ先生には「私がやらせていることは全て看護です」と言われ……
バーンズ先生と生徒たちのやり取りを通じて、実践的な英語フレーズがたっぷり登場しました
『風、薫る』27話に登場した英語セリフの一覧と、簡単な解説をしていきます
この記事でわかることは、
- 第27話に登場した英語セリフの一覧と意味
- 特に注目したいフレーズのポイント解説
洋髪への変更とエプロン作りを命じられる生徒たち
多江はいったいこれの何が看護なのかとバーンズ先生に不満を募らせる
しかしバーンズ先生には「私の教えていることは全て看護です」と言われてしまい……
その後、休日に直美とトメと町へ出かけたりん
するとどこかから琴の音が聞こえ、音を辿るとりんの母・美津が瑞穂屋で外国人にことを演奏していました
<髪を洋髪に結う生徒たち>
Trim the fringe and tie it back.
(前髪を切って、後ろでまとめて)
Good.
<エプロンを見せて>
Next is this.
(次はこれです)
Do the same.
(同じものを作りなさい)
From now on your way your hair the western-way and this apron when you attend class.
(今後はその髪型でこのエプロンをするように)
同じものを作って
どうでもいいことばかり。シーツの次は裁縫?
Please tell us why will always changing sheets and cleaning.
(なぜシーツ替えや掃除ばかり?)
I want to study the kind of nursing that saves lives.
(私は人を救う看護を学びたいんです)
How is any of this nursing!
(これのどこが看護なんですか!)
Everything i’m having you do is nursing.
(私がやらせていることは全て看護です)
But…
A nurse is not a doctor.
(看護婦は医者ではありません)
We do not treat.
(治療はしません)
<包帯を巻く練習中>
どうやったらこうなるんですの?
Naomi, do it again. The apron too.
(直美やり直し、エプロンも縫い直しです)
Understood.
What is this made of ?
(これは何でできていますか?)
あぁこれ、これは絹.絹でございます
蚕がこう糸を出して……
Silk! Oh I see.
どうしてあれで通じるんでしょう…?
母上が日本語でも通じるのは……、気迫、というか有無を言わせない圧、ですかねぇ……
Trim the fringe and tie it back.
(前髪を切って、後ろでまとめて)
バーンズ先生が生徒の髪型を指示する場面
「trim」は「切りそろえる・整える」という意味の動詞
単に「切る」というより、「見た目を整えるために少し切る」というニュアンスがあります
例えば、
- Trim your hair.
(髪を整えなさい) - I need to trim my beard.
(ひげを整えたい)
のように使います
「fringe」はイギリス英語で「前髪」のこと
アメリカ英語では「bangs」と言います
同じ英語なのになぜ単語そのものが変わるのか……
「fringe(前髪)」は聞き馴染みがなく「french」?と最初聞き間違えました
- She has a short fringe.
(彼女は短い前髪をしています)
「tie back」は「後ろで束ねる、後ろで結ぶ」という意味です
髪について使うことが多く、
- Tie your hair back.
(髪を後ろで結びなさい) - She tied her hair back neatly.
(彼女は髪をきちんと後ろでまとめた)
のように使います
多江は「なぜ髪型やエプロンばかり気にするのか」と不満を抱いていましたが、バーンズ先生にとって、清潔な身だしなみは看護の基本
髪が乱れていれば衛生面の問題が生じますし、患者に安心感を与えることもできません
この後に続く「Everything I’m having you do is nursing.(私があなたたちにやらせていることは、すべて看護です)」に続く、意外と重要な場面だったのではないでしょうか
Next is this. Do the same.
(次はこれです。同じものを作りなさい。)
短いセリフですが、「Do the same」は「同じことをしなさい」という指示表現として日常でよく使えます
From now on, wear your hair the western-way and this apron when you attend class.
(今後はその髪型でこのエプロンをするように)
「from now on」の意味は「今後は・これからは」
「今日からは〜しよう」など超使える英語表現です
- from now on:今後は、これからは
- the western-way:西洋式のやり方で
- attend class:授業に出席する
Please tell us why will always changing sheets and cleaning.
(なぜシーツ替えや掃除ばかりなんですか)
と不満を募らせた多江のセリフ
文法的には「why we are always changing sheets 〜」が正しい
自分の聞き間違い、かな?
まぁ完璧ではなくても言いたいことは伝わるし、伝えようとする姿勢が大事ですよね
I want to study the kind of nursing that saves lives.
(私は人を救う看護を学びたいんです)
注目は「the kind of ~ that …」という構文
「〜のような種類の…」という意味で、関係代名詞の中でも使い勝手がいい形です
I want to study the kind of nursing that saves lives.
→命を救う種類の看護を学びたい
「〜したい」という「I want to」だけでなく、その後ろの構造も覚えておくと英語表現がぐっと豊かになります
How is any of this nursing!
(これのどこが看護なんですか!)
多江が不満を爆発させた場面
フレーズを分解すると、
- How is ~ ? = どうして~なの?
- any of this = こんなことのどれが
- nursing = 看護
直訳すると、「これらのどれが看護だというのですか?」というニュアンス
「any of this」というフレーズがポイントで、「any」が否定・疑問のニュアンスを強めています
英語では、「呆れ・怒り・反語」を表現するとき、こういう疑問文の形が使われます
- How is that possible?
(そんなことあり得るの?) - How is this fair?
(それって公平なの?)
のように、納得できない気持ちを表すときによく使われます
Everything I’m having you do is nursing.
(私があなたたちにやらせていることは、すべて看護です)
バーンズ先生の返答
ここで「have + 人 + do(人に~させる)」という意味の使役構文が登場しています
- I’ll have him call you.
(彼に電話させます) - My teacher had me rewrite it.
(先生は私に書き直させました)
という形で使います
ドラマでは、「I’m having you do」となっており「今まさにあなたたちにやらせていること」を指しています
使役動詞は他にも
- have you do = あなたに〜させる(人にある行為をしてもらう)
- make you do = あなたに〜させる、あなたを〜な状態にする
- get you to do = あなたに〜してもらう
などがあり、それぞれの違いを理解すると、英語の表現幅がぐっと広がります
A nurse is not a doctor.
(看護婦は医者ではありません)
We do not treat.
(治療はしません)
続けてバーンズ先生が言った言葉
「treat」には、
- 治療する
- 扱う
- もてなす
などいくつか意味があります
医療の場面では「treat a patient」で「患者を治療する」という意味になります
「We do not treat.」の「do not」は、普通の「don’t」よりも強い否定を表します
ここでは「(看護師というのは)治療というものをしない存在なんだ」という職業定義の宣言として使われています
明治時代の看護師の役割観が、シンプルな英文にぎゅっと凝縮されています
包帯を巻く練習の場面でバーンズ先生に、
Naomi, do it again. The apron too.
(直美やり直し、エプロンも)
と言われた直美は、
Understood.
と答えます
意味は、
- 承知しました
- 了解しました
です
「Understood」は、過去形ではなく受動態、つまり「It is understood.(それは理解されました)」の略になります
「I understand」も「Understood.」と同じように使えます
- Understood. = I understood. = 承知しました/理解しました
どちらも、カジュアルでもフォーマルでも耳にする表現ですが、「Understood」は、ややカジュアル寄り、かな
What is this made of?
(これは何でできていますか?)
外国人客が母上・美津に琴は何で出来ているか尋ねたセリフ
「be made of(〜でできている)」という意味で素材を尋ねるときの定番表現
- This table is made of wood.
(このテーブルは木でできています) - This ring is made of gold.
(この指輪は金でできています)
旅行先や買い物でも役立つ英語です
「be made from」も「~でできている」という意味ですが、完成品を見たときに元の素材の形や性質が残っているかどうかで使い分けます
- be made of + 材料:材料が目に見えてそのまま残る場合
- be made from + 原材料:製造過程で素材が変化する場合
(例:This chair is made of wood. / Wine is made from grapes.)
美津が「絹です」と日本語で説明すると、
Silk! Oh, I see.
(絹ですか!なるほど)
と答えた外国人客
「Oh, I see.」はネイティブが非常によく使う相づちですね
- なるほど
- そうなんですね
- わかりました
という意味
例えば、
- A: It’s made from silk.
(絹でできています) - B: Oh, I see.
(なるほど)
というように使います
「I understand.」よりカジュアルで、会話の中でよく使われます
りんが「どうしてあれで通じるんでしょう…?」と不思議そうにしていたのが印象的でしたね
ドラマで英語フレーズを見ると「わかった気」になりますよね
(字幕もあるしよりわかった感じがするのもありますね)
でも実際に使えるようになるには、声に出して練習する場が必要です
今回登場したような構文・感情表現・日常英語は、実際に会話練習で使ってこそ身につきます
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『風、薫る』27話で登場した英語フレーズは、
- Trim the French and tie it back.
(前髪を切って後ろでまとめて)
trim・tie back の使い方 - From now on…
(今後は〜)
日常でも使える定番表現 - I want to study the kind of nursing that saves lives.
(命を救う看護を学びたい)
the kind of〜that 構文 - How is any of this nursing!
(これのどこが看護なんですか)
any の強調・反語疑問文 - Everything I’m having you do is nursing.
(やらせていることは全て看護です)
have+人+do 使役構文 - A nurse is not a doctor.
(看護婦は医者ではない)
do not の強調否定 - We do not treat.
(治療はしません)
do not の強調否定 - What is this made of?
(これは何でできていますか)be made of/from の違い - Oh, I see.
(なるほど)
納得・理解の定番表現
英語表現として学べるだけでなく、「看護とは何か」という深いテーマも考えさせられる回でした
