朝ドラ『風、薫る』22話の英語セリフまとめ|看護学校で学ぶ英語表現を解説

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朝ドラ『風、薫る』第5週第22話「集いし者たち」(2026年4月28日(火)放送)では、いよいよ主人公のりん(見上愛)と直美(上坂樹里)が、看護婦養成所の1期生として仲間たちと寮生活が始まり、看護婦になるための勉強が本格的にスタートしました

バーンズ先生から届いた手紙や、ナイチンゲールの著書『Notes on Nursing』の一節など、印象的な英語表現がたくさん登場しました

この記事では、第22話に登場した英語セリフをまとめて解説します

朝ドラ『風、薫る』第18話はどんなお話だった?

朝ドラ『風、薫る』第22話、いよいよ看護婦になるための勉強が本格的にスタート

学校生活が始まるが、看護の先生はまだスコットランドから到着せず

まだ姿を現さないバーンズ先生から届いた手紙には、

——「私が来るまでに、この本を最後の章まで理解しておきなさい。それが最初の授業です」——

届いた本のタイトルは 『Notes on nursing』

フローレンス・ナイチンゲールが1859年に書いた看護の名著です

英語の得意な直美と多江が中心となって2班に分かれて翻訳作業を進めるのですが……

朝ドラ『風、薫る』第18話の英語セリフ 全フレーズ一覧

<バーンズ先生の手紙>

Until my arrival, read diligently until you have grasped the meaning of the final chapter.

Let that be considered the first lesson.

(私が到着するまでに最後の章の意味を理解するまで読みなさい。それが私の最初の授業です)

届いた本のタイトルは『Notes on nursing』

近代看護の母、フローレンス・ナイチンゲールが1859年に書いた本です


<授業が英語になると聞いて>

多江
多江

英語とドイツ語なら父にもう教わっていますので、私は問題ありません

直美
直美

I have also started English for many years.

(私も英語をずっと学んできました)


『Notes on nursing』の翻訳を始める生徒たち>

多江
多江

最終の章、”What is a nurse

直美
直美

看護婦とは何か

(冒頭)

This book takes away all the poetry of nursing, it will be said, and makes it the most prosaic of human things..

りん
りん

This book 、この本は、テイクス、アウェイ……

直美
直美

取り去った

看護という仕事が持つ、ポエトリー、詩的な、俳句みたいに情緒のある文のこと

簡単に言うと、この本に書いてあることは、看護を味気ないものにしてしまったかもしれないね

ってところかしら

多江
多江

厳密にいうと、

この書は看護というものから詩の如き美しさを取り去り、人間の技の中で最も味気ないものにしてしまうという人もあるかもしれません

です

会話と学問の英語は違いますから

いやぁ直美(上坂樹里)と多江(生田絵梨花)、育ちの違いからか、バッチバチに火花を散らしてますねぇ


<英文の翻訳に悩む多江>

本の中の一文、”The very alphabet of a nurse…(甚だABCってどういうこと?)”と、どう訳せばいいか頭を悩ませる多江

その事をりんから聞いた直美は、

「直美はアルファベットは日本語の「いろは」、つまり『看護婦のいろは,看護婦の基本』と訳せばいいのに」と言っていた

頭の硬い人には訳すの難しいだろうねと嫌味も言ってましたが(^^;)

朝ドラ『風、薫る』第22話の英語セリフ:フレーズ別解説

バーンズ先生の手紙|全文と解説

Until my arrival, read diligently until you have grasped the meaning of the final chapter.

Let that be considered the first lesson.

(私が到着するまでに最後の章の意味を理解するまで読みなさい。それが私の最初の授業です)

read diligently の意味

diligently」は、

  • 熱心に
  • 勤勉に
  • 真面目に

という意味の副詞です

日本語で「ちゃんと読んで」と言いたいとき、英語では「carefully(注意深く)」や「thoroughly(徹底的に)」を使うことが多いですが、「diligently」には「手を抜かず、粘り強く」というニュアンスがあります

学校英語ではあまり見かけませんが、

  • study diligently
  • work diligently

などのように使います

英語の勉強をしていると「毎日コツコツ続ける」ことの大切さを感じますが、まさにそれを表す単語です

勉強や仕事の文脈でよく使われる単語なので、ぜひ覚えておきましょう

例文
  • She studies diligently every day.
    (彼女は毎日熱心に勉強しています)
  • He worked diligently to finish the project.
    (彼はプロジェクトを終わらせるために懸命に働きました)

until you have grasped the meaning の意味

until you have grasped the meaning
(意味を理解するまで)

ここでのポイントは grasp という動詞

grasp」はもともと「手でつかむ」という意味ですが、英語では「頭で理解する・把握する・しっかり理解する」という意味でもよく使います

understand」よりも「頭の中でしっかりつかむ」イメージで、やや知的な努力を伴うニュアンスがあり、「難しいことをなんとか理解した」という場面でよく使われます

日本語の「つかむ」と同じような感覚の広がり方ですね

例文
  • I couldn’t grasp what he was saying.
    (彼の言っていることが理解できなかった)
  • Did you grasp the main idea?
    (主旨はつかめましたか?)

また文法的にも注目ポイントがあります

「until you have grasped」現在完了形になっているのは、「理解が完了した状態になるまで」という意味を明確にするため

「until you understand」と言うこともできますが、完了のニュアンスを出したいときは現在完了がより正確

Until my arrival の意味

Until my arrival
(私が到着するまで)

until」は「〜まで」という意味の前置詞・接続詞

今回のセリフでは「until+名詞」の形で使われています

Let that be considered the first lesson. の意味

Let that be considered the first lesson.
(それが最初の授業とします)

直訳すると「それを最初の授業と考えなさい」となります

consider」は「考える、みなす」という意味

「Let that be considered ~」は少し格式ばった言い回しですね

直訳すると「それが〜とみなされるようにしなさい」ですが、日本語では「それを〜とします」と訳すのが自然です

バーンズ先生の、有無を言わせない雰囲気が出ていますねぇ

日常会話ではあまり使いませんが、少し格式のある表現なので手紙や公式な場面では自然な表現かな

ちょっと難しいですが覚えておきたい英語表現です

『Notes on nursing』とは

バーンズ先生が送ってきた本 『Notes on nursing』(看護覚え書)は、近代看護の母、フローレンス・ナイチンゲールが1859年に著した看護における名著です

  • 清潔
  • 換気
  • 観察
  • 食事

など、看護の基本がまとめられています

現在も看護の思想の原点としてすべて看護を学ぶ者の必読書と言われています

直美の英語「I have also started English for many years.」

授業が英語になると言われ、「私は、問題ありません」と自信たっぷりの多江に対抗するかのように

I have also started English for many years.
(私も英語をずっと学んできました)

と言い放った直美

ただ、ちょっとあれ?ってなりませんでした?

おそらく直美が言いたかったのは「長い間ずっと英語を勉強してきた」

でも「started」を使ってしまうと「始めた」という一瞬の動作を表すことになり、「for many years(長年にわたって)」と組み合わせると意味がちぐはぐになってしまう

正しくは、

 I have been studying English for many years.

「have been studying」は現在完了進行形で、「過去から今までずっと〜し続けている」という継続を表します

例えば「10年間ピアノを弾いている」なら、

  • (×)I have started playing the piano for 10 years.
  • (◯)I have been playing the piano for 10 years.
    (10年間ピアノを弾き続けています)

This book takes away all the poetry of nursing の意味

バーンズ先生の課題は「最終章まで読んで理解しておくこと」

『Notes on nursing』の最終章の冒頭文が、

This book takes away all the poetry of nursing, it will be said, and makes it the most prosaic of human things.

この一文を、

直美は、「看護という仕事が持つ、ポエトリー、詩的な、俳句みたいに情緒のある文のこと。簡単に言うと、この本に書いてあることは、看護を味気ないものにしてしまったかもしれないね」

多江は、「この書は看護というものから詩の如き美しさを取り去り、人間の技の中で最も味気ないものにしてしまうという人もあるかもしれません」

と訳しました

ふたりの訳し方が、それぞれの個性をよく表していますね

take away の意味

「take away」の意味は「持ち帰る」だけではなく、

  • 奪う
  • 取り去る

という意味もあります

つまり「takes away all the poetry」は、「詩情を取り去る」という意味になります

poetry は「詩」だけではない

poetry」は普通、「詩・詩集」という意味

しかしこの文章では比喩的に使われていて、ここでの「poetry」は、

  • 詩的な美しさ
  • 情緒
  • 崇高さ
  • ロマン

という意味で使われています

英語では具体的な「詩という文学形式」だけでなく、何かが持つ「詩情・美しさ・崇高さ」を表すのにも poetry を使います

例文
  • There’s a poetry to the way she moves.
    (彼女の動きには詩のような美しさがある)
  • The game was pure poetry.
    (その試合は純粋な芸術だった)

直美が「俳句みたいに情緒のあるもの」と説明していたのも、このニュアンスを分かりやすく表現してますね

多江さんの訳は原文に忠実で格調高く、ナイチンゲールの文体に合ってますね

英語の訳し方に「正解はひとつではない」ことも伝わりますね

prosaic の意味

この文章で出てきた「prosaic

prose(散文)」から派生した言葉で、

  • 散文的なという意味があります。
  • 味気ない
  • 現実的な
  • ロマンのない

という意味です

poetry(詩)」の対義語が「prose(散文)」で、「prosaic」はその形容詞形

つまり「散文のような=詩情がない=平凡で味気ない」という意味合いになります

the most prosaic of human things
(人間の営みの中で最も味気ないもの)

日常会話ではあまり使わないですが、文学的な文章や書き言葉ではよく登場します

poetry」と「prosaic」をセットで覚えておくと、文章の「詩的/散文的」という対比をスマートに表現できるようになります

難語だけど覚えておきたい英単語ですね

ナイチンゲールが伝えたかったこと

この文章が興味深いのはナイチンゲール自身が、

”この本は看護のロマンを奪ったと言われるかもしれない”

と書いているんですね

当時、多くの人は看護を

  • 献身
  • 崇高な使命

として考えていました

しかしナイチンゲールは、看護とは感情論ではなく、

  • 清潔を保つ
  • 患者を観察する
  • 空気を入れ替える

といった地道な技術の積み重ねだと考えていました

だからこそ、「詩のような美しさ」よりも、「実践的な知識」を重視した

ナイチンゲールが「この本は看護から詩情を奪う、と言われるかもしれない」と書いたのは、自ら批判を先回りして受け止めるような、知的で謙虚な書き出しで、そこに続けて「それでも知識は必要だ」と論を展開しています

ドラマでは出てこなかったその先も、ぜひ気になった方は『Notes on nursing』を読んでみてください

日本語訳もありますよ

The very alphabet of a nurse の意味

『Notes on nursing』に出てきた一文、

The very alphabet of a nurse…

なかなか印象的な文章

alphabet」は「アルファベット」、つまりA、B、C…ですが、ここでは比喩表現で使われています

英語では the ABCs of ~the alphabet of ~ という表現が「〜の基本・入門」という意味で使われます

日本語の「いろは」に近い意味になります

つまり「The very alphabet of a nurse…」は「看護婦のいろは/看護の基本中の基本」という意味

直美の解釈はとても分かりやすかったですね

very」が入ることで「まさに基本中の基本」という強調になっています

英語の「very」には形容詞として「まさにその〜」「〜そのもの」という使い方があり、これもよく出てくる表現です

例文
  • Let’s start with the ABCs of cooking.
    (料理の基本から始めましょう)
  • This book covers the very alphabet of medicine.
    (この本は医学のいろはをカバーしている)

3行英語日記に挑戦:『風、薫る』第22話に登場した英語フレーズを使ってみよう

今回登場した英語表現を使って英語日記を書いてみよう

I studied English diligently today.

I finally grasped the meaning of a difficult sentence.

It was an important lesson for me.

今日は熱心に英語を勉強した

難しい英文の意味を理解でた

私にとって重要な学びになった

英語日記に使える応用フレーズ

  • I studied diligently today.
    (今日は一生懸命勉強した)
  • I finally grasped the meaning.
    (ようやくその意味が分かった)
  • I learned an important lesson.
    (大切なことを学びました)
  • I read a chapter of a book.
    (ある本の1章を読んだ)
  • I want to improve my English every day.
    (毎日英語を上達させたいです)

どれも英語日記で使いやすい表現です

朝ドラ『風、薫る』第22話の英語表現まとめと学習ポイント

今回登場したぜひ覚えたい英語表現は、

  • read diligently
    diligently=手を抜かず粘り強く
  • grasp the meaning
    grasp=難しいことを頭でつかむ
  • Until my arrival
    「until」は「〜まで」
  • Let that be considered the first lesson.
    「consider」は「考える、みなす」という意味
  • I have been studying ~ for many years
    長年〜し続けている
  • This book takes away all the poetry of nursing.
    「take away」は「奪う、取り去る」
    「poetry」は「詩的な美しさ」
  • The very alphabet of 〜
    〜のいろは・基本、very=「まさに〜そのもの」の強調

朝ドラ『風、薫る』第22話では、看護学校での学びが本格的に始まりました

バーンズ先生の来日が近づいてきて、ドラマもますます目が離せない展開になってきましたね

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