
朝ドラ『風、薫る』第1週第5話「翼と刀」(2026年4月3日(金)放送)では、多部未華子さん演じる大山捨松さんが登場しましたね
今回は実在する人物と同じ名前のままなんですね
大山捨松日本初の女子留学生としてアメリカで学び、女子教育と看護教育の発展に尽力した先駆者で、英語・フランス語・ドイツ語が堪能で、「鹿鳴館の華」と称された人物です
今回登場した英語セリフは捨松の
「My dream is to establish girl school, and one more thing.」
(私の夢は女学校を作ることです。それともう一つ)
短い言葉ではありますが、「establish」という英単語はなかなかスッと出てこないですよね
今回は「establish」を中心に
- establishの意味とニュアンス
- make / build / startとの違い
- 英語日記で使える表現
- リスニングのコツ
を解説していきます
一緒にコツコツドラマで英語の勉強がんばりましょう
My dream is to establish girl school,
(私の夢は女学校を作ることです)
and one more thing…
(それともう一つ)
夫で軍人の大山巌(高嶋政宏)と会津を訪れ、自分が幼い頃いた時と変わらぬ様子を見て捨松が言った英語セリフです
大山捨松(おおやま すてまつ)は、明治期に「鹿鳴館の華」と称された社交界の主役であり、明治時代に日本初の女子留学生としてアメリカで学び、女子教育と看護教育の発展に尽力した教育者です
津田梅子による女子英学塾(現・津田塾大学)の設立を全面的に支援し、日本における女性の地位向上と社会貢献に生涯を捧げました
会津藩の出身で、幼少期に戊辰戦争を経験した後に海を渡った、知性と行動力を兼ね備えた明治の近代女性です
「establish」は他動詞で意味は、
- 設置・設立・開設・創設・創業する
- 制定する、成立させる
- 規定する、定める
- 任命する、ある地位に就ける、定住させる
- 確立する
- 達成する、樹立する
- 確証する、立証する、証明する、はっきりさせる
単に「作る」ではなく、長期的・永続的なものを築くというニュアンスが核心にあり、フォーマルでしっかりした響きになります
特に、
- 学校を設立する
- 会社を設立する
- 制度を確立する
など、「正式に立ち上げる」ときに使います
つまり、捨松のセリフ
My dream is to establish a girls’ school.
(私の夢は女学校を設立することです)
には「しっかりとした組織や仕組みを作る」というニュアンスが含まれているんですね
TOEICでもよく出てくる単語らしいのでここでしっかり覚えておこう
- She established a new school.
(彼女は新しい学校を設立した) - They established a company last year.
(彼らは昨年会社を設立した) - She established a new company at the age of 30.
(彼女は30歳のときに新会社を設立した) - The law was established in 2000.
(その法律は2000年に制定された) - It takes time to establish trust.
(信頼を築くには時間がかかる)
「人・組織・制度」など大きなものに使うのが特徴です
「作る」を表す英語の動詞は他にもたくさんありますが、それぞれニュアンスが異なります
- 制度や組織を「公式に、安定的に」整える
- 創業、開校、確固たる地位を築く際に使われる
- 永続性・制度的な創設、社会に根付かせるイメージ
例:establish a school(学校を設立する)
- 最も一般的で、物理的・抽象的なもの問わず「作る」こと
- 物・料理・決断など全部OK、幅広く使える
例:make dinner(料理を作る)
- 時間や手間をかけて積み上げる
- 物理的な構築や、関係・キャリアを育てる
例:build a house(家を建てる)
- 行動・活動のスタート
- アクションの「開始点」に焦点を当てる
- 永続性は含まない
例:start a business(ビジネスを始める)
簡単にまとめると、
- establish → 公式に設立し、安定した状態にする(フォーマル)
- make → 単に物や結果を「作る」
- build → 物理的な建物や、少しずつ関係性や信頼を「構築する」
- start → 単に「開始する」
「女学校を設立する」を「start a girls’ school」と言うこともできますが、それだと「とりあえず始めてみる」というカジュアルなニュアンスになります
「establish」を使うことで、単に建物を建てるだけでなく、制度や組織をしっかり作り上げるという社会的な使命感と本気度が伝わります
My dream is to establish a girls’ school.
(私の夢は女学校を設立することです)
多部未華子さんはしっかり丁寧に発音されていたのでかなり聞き取りやすかったと思います
これがネイティブだと意外に聞き取りづらいポイントがいくつかあって、
- is to がつながる(リンキング)
→「イズ トゥ」ではなく「イズタ」のように聞こえる - establish の発音は「ɪˈstæblɪʃ(イ・スタ́ブ・リッシュ)」
→estの「エ」は短くあいまいに
→アクセントは「stab」の部分;es-TAB-lish — 「タブ」に強勢 - a girls’ school が速くなる
→’s が消えることが多いので注意
→「ア ガールズ スクール」ではなく「ガールズスクール」のように一気に発音
リスニングのコツは単語ごとではなく「かたまり」で聞くこと
- I want to establish a daily reading habit.
(毎日本を読む習慣を身につけたい) - It’s important to establish clear goals before starting a project.
(プロジェクトを始める前に明確な目標を定めることが大切です) - She is trying to establish herself as a writer.
(彼女は作家としての地位を確立しようとしている) - We established a good relationship with our new neighbors.
(新しい隣人と良い関係を築いた)
establish oneself as 〜(〜としての地位を確立する)というフレーズは特に使い勝手が良く、自己紹介やキャリアの話題でもよく出てきます
establish を日常レベルで使いこなせるようにするために、なるべく身近な文脈でも練習しよう
今回の英語セリフでもう一つの注目フレーズが「My dream is 〜」
My dream is + 名詞 / to動詞
という構文で、英語の基本形ですね
自分の夢や目標を英語で伝えるときの定番表現で、スピーキングでも日記でも使いやすい形です
- My dream is to travel all over Japan.
(私の夢は日本中を旅することです) - My dream is to travel the world.
(世界を旅するのが夢です) - My dream is to become a teacher someday.
(いつか先生になることが夢です) - My dream is to establish my own bakery.
(自分のパン屋を開くのが夢です) - My dream is to speak English fluently.
(私の夢は英語をペラペラに話せるようになることです)
「これからやりたいこと」に使う
- My dream is a big house.
(大きな家が夢です) - My dream is a world without war.
(私の夢は戦争のない世界です)
ややシンプルな言い方
「My dream is to + 動詞」の方が最も一般的で、具体的に夢を説明できるため、会話でもよく使われます
「one more thing(もうひとつあるの)」と付け加えた捨松のように、複数の夢を語る時は「And also〜」で繋げてみるのもいいですね
- My dream is to start my own business.
(自分のビジネスを始めるのが夢です) - My dream is to work abroad.
(海外で働くのが夢です) - My dream is to establish a small school.
(小さな学校を設立するのが夢です)
「My dream is to〜」はそのまま覚えてOKな万能フレーズ
It is hard to keep learning, but I want to change myself.
My dream is to establish a healthy morning routine.
First, I will try to get up at 7 a.m. tomorrow.
学び続けるのは大変だけど、自分を変えたい
私の夢は、健康的なモーニングルーティンを確立すること
まずは明日、朝7時に起きることから挑戦してみる
「establish」は組織などを設立するときだけでなく、「(習慣を)定着させる、確立する」という意味で、「キャリア」や「習慣」を作る時にも使えます
朝7時てそんな早くないやろて感じですが、超絶朝の弱い自分にはきっちり7時に起きるのは鋼の心がいるのです……
今回のような日常でも使いやすいフレーズは、「覚える」だけではもったいない
おすすめの勉強法は自分の言葉に置き換えること
- My dream is to establish a morning routine that includes exercise and reading.
(運動と読書を取り入れた朝のルーティンを定着させることが夢です)
→習慣を「確立する」イメージ〔establish a routine はよく使われる組み合わせ〕 - My dream is to establish myself as a freelance designer within three years.
(3年以内にフリーランスのデザイナーとして地位を確立することが夢です)
→establish oneself as ~ で「~としての地位を築く」;履歴書・自己紹介でも使える - My dream is to establish enough English skills to travel alone abroad.
(一人で海外旅行できるだけの英語力を身につけることが夢です)
→スキルや能力を「しっかり根付かせる」という意味でもestablishを使う
こんな感じで少し変えるだけで「使える英語」になります
英語力を伸ばすコツ
- ドラマのセリフを声に出す
聞いて終わりにせず、ドラマと同じトーンで声に出してみる - 1語1語ではなくフレーズで覚える
“establish a girls’ school” のようにひとかたまりで記憶するほうが、実際の会話で使いやすい - 自分の文脈に置き換える
“My dream is to establish 〜.”と自分の夢に置き換えて声に出して言ってみる - 類語を比べてニュアンスを掴む
establish / build / make など類語も関連して覚え、ニュアンスの違いを意識する - 英語学習のルーティンを作る
朝ドラや好きな漫画など興味のあるものを英語視点で観ることで英語勉強を習慣化する
覚えたフレーズを定着させるのに英語日記が効果的でおすすめ
- 3行などシンプルに書ける英語日記本
- テーマが用意されている教材
- フレーズ例が豊富な教材
などは毎日英語のアウトプットができ、毎日のテーマが用意されているため書くことがないとネタに悩む心配もありません
日常生活でよく使えるフレーズが紹介されているものは、フレーズをそのまま使えるので初心者にもとっつきやすくオススメです
私が使っているのは『アルク『Q&A Diary 英語で3行日記』』です
こちらもテーマやフレーズ集が紹介されていて使いやすそうです
- establish = 設立する・確立する(永続的・制度的に設立するというニュアンスを持つ)
- make / build / startとの違いをおさえる
- My dream is to〜は夢・目標を伝えるシンプルかつ万能な構文で、英語日記で超使える
- リスニングは「かたまり」で聞くのがコツ
- 英語日記に今日のセリフを一文取り入れる習慣をつける
今日の英語セリフは難しい文法ではないですが、日常で使えるフレーズです
- まずはフレーズを口に出してみる
- 自分の夢を英語に当てはめてみる
などできるところから英語日記を日常の習慣に取り入れてみよう
英語のリスニングを強化したいという方は、『mimitore』など英語リスニングに特化したコーチングプログラムなどを使ってみるのもオススメです
自分の英語耳がどのタイプか診断し、それに合わせた学習カリキュラムにそってリスニング強化ができます
独学ではちょっと続かなかったという方は試してみてはいかがでしょう
無料の相談会では、プチmimi診断でレベルを教えてもらえます
『ばけばけ』に続き、『風、薫る』でも英語セリフが出てきました
ドラマを楽しみながらも英語の勉強にもなるので、ドラマやアニメで英語の勉強するのはおすすめです
『NHK ONE』では1週間見逃し配信があるので、英語セリフの復習にも便利です
放送後1週間以降の過去の朝ドラや、現在放送中の作品は『NHKオンデマンド』で視聴できます
『NHKオンデマンド(有料/月額990円)』は、NHKオンデマンド公式サイトで直接契約するか、または『U-NEXT』などの配信サービス経由で利用できます
英語「frog」は「カエル」|ドラマで学ぶ英語表現(ばけばけ第25週124「ウラメシ、ケド、スバラシ。」より)
「ばけばけ」の英語セリフをリスニング!ドラマで学ぶ英語表現(第22週109「アタラシ、ノ、ジンセイ。」)
朝ドラ「ばけばけ」の英語セリフをリスニング!ドラマで学ぶ英語表現(第14週68話カゾク、ナル、イイデスカ?)
「ばけばけ」の英語セリフをリスニング!ドラマで学ぶ英語表現(第21週102「カク、ノ、ヒト。」)
朝ドラ「ばけばけ」の英語セリフをリスニング!ドラマで学ぶ英語表現(第15週71話マツノケ、ヤリカタ。)
朝ドラ『風、薫る』2話の英語セリフ解説|「ふざけるな」は英語で何て言う?
