
朝ドラ『風、薫る』第8話では、直美が炊き出しの野菜を運びながらこんな英語で、こんな愚痴をこぼしていました
I can’t believe how heavy this is.
これ、なんとなく意味はわかるけど「どうしてこういう言い方になるの?」って思いませんでした?
実はこのフレーズ、日常英会話でめちゃくちゃよく使われる超重要構文が2つ組み合わさっているのです
今回はこのセリフについて、
- どういう意味?
- ニュアンス
- 文法ポイント
- リスニングのコツ
- 日常会話での使い方
などを、英語学習者目線でゆるく解説していきます
結構日常で使える便利フレーズです
I can’t believe how heavy this is.
の意味は、
- こんなに重いなんて信じられない…!
- 重すぎる…!
単純に「重い」というだけじゃなく、
- 想像以上に重い
- 予想を超えてきた
- ちょっとウンザリしてる
みたいな感情も含まれています
日本語でいえば「うわ、重っ!」とか「まじでこんなに重いの!?」みたいなニュアンスですね
ドラマでも、直美が野菜を運びながら半分愚痴っぽくつぶやいていましたね
I can’t believe how heavy this is.
このフレーズには2つの重要構文が入っています
- I can’t believe + [驚いていること]
「I can’t believe」は直訳すると、「〜なんて信じられない」という意味ですが、
- え、マジで?
- ありえない
- すごすぎる
- ひどすぎる
というニュアンスを含みます
驚き・あきれ・感動……どんな場面でも使える万能フレーズで、ポジティブな驚きにも、ネガティブな驚きにも使えるのがポイントです
- I can’t believe it’s already May.
(もう5月なんて信じられない) - I can’t believe how expensive this is.
(これ高すぎる…) - I can’t believe I forgot my wallet.
(財布忘れたとか最悪…) - I can’t believe you remembered my birthday!
(誕生日を覚えてくれてたなんて信じられない!) - I can’t believe he said that.
(彼がそんなこと言うなんて信じられない) - I can’t believe we made it in time!
(間に合ったなんて信じられない!)
みたいに、日常会話でもめちゃくちゃ使えます
「I can’t believe」の後には that節(that + S + V)も来ますが、that は省略されることがほとんどです
会話では「I can’t believe this happened.」のようにシンプルに使います
I can’t believe how heavy this is.
の「how heavy this is」は、
- how + 形容詞/副詞 + S + V
という構文です
「how heavy this is」は、直訳すると「これがどれだけ重いか」
日本語だと、「こんなに重いなんて!」みたいな感覚ですね
ここで注意したいのが語順!
疑問文のときは「How heavy is this?」ですが、I can’t believe のあとでは「how heavy this is」と語順が普通の文と同じになります
これは慣れないとついつい間違えてしまうポイントですね
- 疑問文:How heavy is this?
[how + 形容詞 + 動詞 + 主語] - 間接疑問文:how heavy this is
[how + 形容詞 + 主語 + 動詞]
間接疑問文では語順が「主語 + 動詞」に戻る
I can’t believe how heavy this is.
このフレーズの便利なところは、how のあとの形容詞を変えるだけで無限にバリエーションが作れます
直美は「heavy(重い)」を使いましたが、この「how 〜」の後ろの単語を入れ替えるだけで、日常の「ありえない!」をいろいろ表現できますよ
- I can’t believe how tired I am.
(信じられないくらい疲れたわ…) - I can’t believe how fast she runs.
(彼女の走りがこんなに速いなんて信じられない!) - I can’t believe how delicious this is.
(これがこんなにおいしいなんて!) - I can’t believe how long the line is.
(列がこんなに長いなんて信じられない) - I can’t believe how tired I am.
(自分がこんなに疲れているなんて信じられない) - I can’t believe how expensive this is.
(ちょっとこれ高すぎない!?) - I can’t believe how heavy these bags are.
(このバッグ、こんなに重いなんて信じられない…) - I can’t believe how heavy this box is.
(この箱がこんなに重いなんて信じられない) - I can’t believe how good this coffee is!
(このコーヒー、信じられないくらい美味しい!) - I can’t believe how cold it is today.
(え、今日めちゃくちゃ寒くない!?)
など日常生活でもかなり使える英語フレーズです
最近「え、こんなに〇〇なの!?」と思ったことを、このフレーズで表現してみるなど、身近な体験と結びつけると、ぐっと記憶に残りやすくなりますよ
ちなみに「heavy」は、物理的に「重い」だけじゃなく、
- 話が重い
- 空気が重い
- 内容がヘビー
みたいにも使えます
英語の “heavy” は、日本語の「ヘビー」とかなり近い感覚かな
- That’s a heavy story.
(重い話だね…) - That’s heavy!
(それは大変だ!/ 辛いね!)
「信じられない!」を表す英語は「I can’t believe」だけではなくいろいろあります
ニュアンスの違いも一緒に覚えましょう
| フレーズ | ニュアンス | フォーマル度 |
|---|---|---|
| I can’t believe ~ | 驚き・あきれ・感動(万能) | 普通 |
| No way! | 「まじで!?」強めの驚き | かなりカジュアル |
| That’s unbelievable. | 「信じられない」比較的落ち着いたトーン | やや丁寧 |
| I’m amazed that ~ | 「~に驚いている」感動メイン | やや丁寧 |
| It’s hard to believe ~ | 「~を信じがたい」客観的な表現 | フォーマル |
- 「can’t」の発音に注意
I can’t believe → アイ キャン(ト) ビリーヴ
“can’t” の t はほぼ聞こえない「キャン’ビリーヴ」と続けて読むイメージ - 「how heavy」のリンキング(音のつながり)
how heavyは、ハウ ヘヴィ → 「ハウヘヴィ」
w と h がつながって、スムーズに一続きで発音される - フレーズ全体のリズムで聞く
I can’t believe how heavy this is. → アイ キャン(ト) ビリーヴ ハウヘヴィディスィズ
CAN’T / HEAVY は強く、他は弱く読まれる
“can” と “can’t” を聞き分けるのは難しいポイントのひとつ
音よりもイントネーションで区別することが多く、”can’t” は強くはっきり、”can” は弱く発音されます
(can(できる)→ 弱く、短く「k’n」 can’t(できない)→ 強く、はっきり「KÆNT」)
また英語は、すべての単語を均等に読むのではなく、大事な情報を持つ単語(内容語)を強く、機能語(I / this / is など)は弱く読みます
英語のリスニングが難しいのは単語と単語がつながって別の音のように聞こえるからなんですよね
最初は聞き取れなくて普通です
耳が慣れてきたり、リズムの強弱や音の連結に慣れてくるとだんだん聞き取れるようになってきます
最初は0.8倍速から始めてOK
他の英語教材や朝ドラをNHKプラスで再生したりしながら、気になったセリフだけピックアップしてシャドーイングするのがおすすめです
毎日15分続けるだけでも耳が慣れて、半年後にはだいぶ変わりますよ
<食事・グルメ>
I can’t believe how spicy this curry is!
(このカレーがこんなに辛いなんて!)
<買い物>
I can’t believe how cheap this is for the quality.
(この品質でこんなに安いなんて信じられない)
<旅行>
I can’t believe how beautiful Kanazawa is.
(金沢がこんなに美しいなんて!)
<愚痴・あきれ>
I can’t believe how long this meeting is taking.
(この会議がこんなに長引くなんて信じられない)
<感動・称賛>
I can’t believe how talented she is.
(彼女がこんなに才能あふれているなんて!)
フレーズを「知っている」だけで終わらせないために、3行日記で実際に使ってみよう
難しく考えなくてOK
自分の今日の出来事に当てはめるだけです!
I can’t believe how fast time flies on weekends.
I just chilled at home and did some shopping today.
I wish I had one more day off.
週末って時間が経つのがなんて早いんだろ、信じられない
今日は家でだらだらして、ちょっと買い物しただけなのに
もう1日休みがあればなぁ
- Time flies:時が経つのは早い、光陰矢の如し
- chill at home:家でのんびりする、家でリラックスする
- 今日あったこと
- I can’t believe how ~を1文使う
- 感想や気づきを1文(英語)で書く
この3行でOK!
今回のフレーズはこちら
I can’t believe how heavy this is.
意味は、
- 「こんなに重いなんて信じられない」
- 「重すぎる…!」
今回の英語セリフは、日常会話でも使える疲れと愚痴が伝わる英語フレーズでしたね
特に「I can’t believe〜」はそのまま丸ごと覚えておくとかなり便利な英語フレーズです
今回の学習ポイントは、
- “I can’t believe” = 「~なんて信じられない」で驚き・あきれ・感動を表す
- “how + 形容詞 + S + V” は間接疑問文(語順に注意!)
- 形容詞を変えるだけで無限にバリエーションが作れる
「重すぎる〜、しんどい〜」みたいな空気感は、教科書よりもドラマの方が学びやすかったりしますよね
ドラマで英語を学ぶと感情も乗っているので体感としても覚えやすいのではないでしょうか
朝ドラ『風、薫る』の英語セリフ、文字で見ると意外とシンプルなんですよね
使われている単語は中学英語レベルのものも多いし、これなら自分も使えそうと思うのですが、
いざ外国人を前にしたり、英会話のレッスンになると、とっさにこういう英語表現が出てこない……
英語学習あるあるだと思うのですが
やはり言葉は実際に使わないとなかなか身につかないものなんですよね
自分のモノにする一番の近道は、
- ドラ山の主人公になりきって、ちょっと大げさに感情を込めてブツブツ呟いてみる(シャドーイング)
- 実際の英会話で、先生相手に自分の愚痴として使ってみる
例えば英会話のレッスンの最初に
- I can’t believe how busy I am today!
(今日仕事がめちゃくちゃ忙しくて……)
と言ってみたりする
せっかく覚えた英語はどんどんアウトプットして身につけていきましょう
オンライン英会話でも通学でもまずは無料体験でいろいろ試してみてはいかがでしょうか
