「abrupt」の意味と使い方|朝ドラ『風、薫る』第50話 “That’s a very abrupt, early departure.” を解説

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朝ドラ『風、薫る』第10週第50話「疾風に勁草(けいそう)を」(2026年6月5日(金)放送)では、夕凪を助けるための知恵を借りに行くため、りんは仮病を使って早退しようとします

そこでバーンズ先生と出会い、思わず咳の演技をするりんを見て言ったバーンズ先生の一言は、

That’s a very abrupt, early departure.

字幕では「ずいぶん力強い早退ですね」と訳されていました

このセリフのポイントは、「abrupt」という単語

「突然の、唐突な」という意味ですが、この場面では「いかにも急すぎる早退ですね」という皮肉というか仮病がバレているニュアンスになっていますね

この記事では、「abrupt」の意味や使い方、セリフ全体のニュアンスなどを掘り下げていきます

『風、薫る』第50話で登場した英語セリフ

仮病で早退するりんと、それを見抜くバーンズ先生

<夕凪を助ける知恵を借りにいくため仮病で早退しようとするりん>

バーンズ先生
バーンズ先生

りん、どうしました?

りん
りん

具合が悪くて…早退します

ゲホゲホ

バーンズ先生
バーンズ先生

That’s a very abrupt, early departure.

(ずいぶん力強い早退ですね)


りんは夕凪を助ける知恵を借りるため、体調不良を装って早退しようとしますが、廊下であってしまったバーンズ先生に思わず咳き込むフリまでする、りん

あきらかに仮病だと気づいているバーンズ先生ですが、責めるわけでもなく思わず口をついて出た言葉が

That’s a very abrupt, early departure.

『風、薫る』50話で登場した英語セリフはこの一言ですが、ユーモアのある印象的なセリフでした

That’s a very abrupt, early departure. の意味

That’s a very abrupt, early departure.

直訳すると「それはとても唐突で、早い退場ですね」となりますが、
字幕では「ずいぶん力強い早退ですね」と訳されていました

あからさまに不自然な早退を「仮病」と直接言うわけではなく、「abrupt(唐突な)」と言う言葉を使って、不自然さを遠回しに指摘した表現

いかにも英語っぽいユーモアというか皮肉表現ですかね

abrupt の意味

abrupt」は形容詞で、

  • 突然の
  • 唐突な
  • 不自然なくらい急な
  • ぶっきらぼうな

という意味

ただし「abrupt」には、ただの「突然」ではなく、「予想していなかった分、やや不自然・失礼に感じられるほど急」 というニュアンスがあります

  • 急な動作や変化に対して使う(abrupt stop, abrupt change, abrupt ending)
  • 人の態度に使うと「無愛想な」「ぶしつけな」という意味にもなる(an abrupt manner)

今回のセリフでは、「急すぎる、あまりにも唐突な」というニュアンスですね

バーンズ先生の「That’s a very abrupt, early departure.」というセリフは直訳すると、

「ずいぶん唐突な早退ですね」
→「ずいぶん急ですね/わざとらしいくらい急」

というニュアンスで、仮病が完全にバレバレであるという表現になってるんですね

departure の意味;「出発」だけではない

That’s a very abrupt, early departure.

このセリフのもう一つの重要な単語が departure

学校では「departure = 出発」と習うことが多いですが、

  • 出発
  • 退席
  • 退出
  • 帰ること

など幅広い意味があります

departure の主な意味
  • 「出発」
    最も基本的な意味
    空港の出発ロビーが”Departure”と表示されているのはこの意味です
    例:The departure time is 9 a.m.
    (出発時刻は午前9時です)
  • 「(その場・組織からの)退出・離脱」
    今回のセリフのように、職場や会議などをその場から離れることを指す場合に使われます
    例:her departure from the company
    (彼女の退職/会社からの離脱)
  • 「(方針・慣習などからの)逸脱」
    比喩的に「いつもと違うやり方」という意味でも使われます
    例:This is a departure from our usual policy.
    (これは通常の方針からの逸脱です)

バーンズ先生のセリフ「early departure」は、②の意味で使われていて、「りんがその場を離れること」=「早退」を表現しています

日常会話で「leave early」と言うよりも、「early departure」と言うほうが少しフォーマルで、皮肉を効かせた言い方に聞こえる点もポイント

「departure」は旅行の「出発時刻(departure time)」だけではないことも覚えておきましょう

例文
  • The plane’s departure was delayed.
    (飛行機の出発が遅れた:①出発)
  • His abrupt departure surprised everyone.
    (彼の突然の離脱は皆を驚かせた:②退出・離脱)
  • This recipe is a departure from tradition.
    (このレシピは伝統からの逸脱だ:③逸脱)

文法・構文解説

That’s a very abrupt, early departure.

セリフの構造は非常にシンプル

That’s a very + [形容詞], [形容詞] + 名詞.

「abrupt」と「early」という2つの形容詞が、カンマでつながれて「departure」を修飾しています

英語では形容詞を並べるとき、意味的に近い・並列関係にある場合はカンマで区切ることができます

ポイントは “very”が”abrupt”だけを強調している こと

abrupt の類似フレーズ&ニュアンス比較

状況によっては、次のような表現もよく使われます

フレーズ意味ニュアンス
abrupt突然の唐突で、やや失礼・不自然に感じられる
sudden突然の単に「予想外に急」、中立的
unexpected思いがけない「予測していなかったこと」
hasty急ぎの「急ぎすぎて雑」というニュアンス
rushed急いで「焦って慌てた」様子が強い
all of a sudden突然「まさかこんなことが」という思いがけない感覚
in a hurry急いで心に余裕がなく、時間がなくて焦っている
make a quick exitさっと立ち去る長居せずにすぐに帰る

abrupt は「突然」であるだけでなく、「不自然なくらい急」というニュアンスを含む点が特徴です

英語で「早退する」「早退させてください」は何と言う?

「早退する」をドラマでは「early departure」という表現が使われていましたが、実際の日常会話や学校・職場ではもっとシンプルな言い方が一般的です

「早退する」
  • leave early:最も一般的な言い方
    →(例)I’m leaving early today.(今日は早退します)
    →(例)She left school early because she wasn’t feeling well.(彼女は体調が悪くて学校を早退しました)
  • leave work early:「仕事を」と明示したい場合
    →(例)He left work early yesterday.(彼は昨日早退した)
  • take an early leave:少しフォーマルなビジネス表現
    →(例)He took an early leave because he wasn’t feeling well.(彼は体調不良のため早退しました)
  • head out early:カジュアルな言い方
    →(例)I’m heading out early, see you tomorrow.(早めに出るね、また明日)

「早退する」は leave early が最もよく使われ、学校でも会社でも使える、シンプルで自然な表現

「早退させてください(許可を求める)」
  • Could I leave early today?
    May I leave early today?
    (今日は早退してもよろしいでしょうか?)
    :丁寧で一般的な依頼表現。上司や先生に使える
    ※どちらも丁寧な言い方ですが、May I …? のほうがよりフォーマル
  • Would it be okay if I left early?
    (少し早めに帰ってもいいでしょうか?)
    :さらに控えめで丁寧な聞き方
  • I need to leave early because…
    (早く帰らなきゃいけないのは……)
    :理由を伝えながら依頼する場合
  • Can I take off early?(カジュアル・米語的)
    (早退してもいいですか?)
    :”take off”は「出発する/退社する」という口語表現。
体調が悪いことを伝えるなら
  • I’m not feeling well, so I’d like to leave early.
    (体調がよくないので、早退したいです)
  • I’m feeling sick. May I leave early?
    (気分が悪いので、早退させていただけますか)
  • I think I’m coming down with something.
    (何か(病気)の引きはじめのようです)
場面別表現まとめ
  • <同僚・友人に伝える>
    I’m heading out early.(早めに出るよ;カジュアル)
  • <上司に依頼する>
    Could I leave early today?(今日は早退してもいいですか?;標準〜丁寧)
  • <非常に丁寧に依頼する>
    Would it be possible for me to leave early?(早めに帰ってもよろしいでしょうか?;フォーマル)
  • <体調不良を理由にする>
    I’m not feeling well, so I’d like to leave early.
    (体調が優れないので、早めに帰らせていただきたいのですが;標準)

ちなみに、ドラマでバーンズ先生が使った「early departure」は、名詞表現としては正しいものの、自分から「早退させてください」と言うときに”I’d like an early departure”とは基本的に言いません

日常会話では「leave early」を使うのが一般的です

やや皮肉を込めた表現

仮病だな〜とか、え、もう帰るの?的な皮肉を込めた英語の返しもあります

  • That was quick.(早いね=暗に「早すぎでは?」という皮肉)
  • Leaving already?(もう帰るの?=驚き+皮肉)
  • In a hurry, are we?(お急ぎのようですね=からかい口調の皮肉)
  • How convenient.(ずいぶんタイミングがいいですね=仮病や言い訳への皮肉の定番)

これらはすべて、直接的に「嘘でしょう」と言わず、相手に気づかせる表現

日本語の「随分タイミングがいいですね」という皮肉と似ていますね

相手との関係性もあるので言うか言わないかの判断は難しいですが……

「abrupt」を使った日常会話で使える例文

  • The meeting ended abruptly.
    (会議は突然終わった)
  • His answer was abrupt.
    (彼の返事はぶっきらぼうだった)
  • He has a rather abrupt way of speaking.
    (彼の話し方、ちょっとぶしつけだよね)
  • There was an abrupt change in the weather.
    (天気が急に変わった)
  • She left the conversation rather abruptly.
    (彼女はかなり唐突に会話を切り上げた)
  • She made an abrupt exit.
    (彼女は突然その場を立ち去った)
  • His resignation was rather abrupt, wasn’t it?
    (彼の退職、かなり急だったよね)
  • Why did you leave so abruptly?
    (なんでそんな急に帰ったの?)

リスニングポイント

That’s a very abrupt, early departure.

  • abrupt」の発音は「əˈbrʌpt(ア・ブラプト)」
    強勢が後ろの音節にある
  • departure」のアクセントは part の部分
    de-PAR-tureと意識すると聞き取りやすくなります

abrupt を使った3行英語日記

学んだインプットを記憶に定着させるには、自分で文章を作ってみるのが一番

The sunny weather made an abrupt change this afternoon.

I got caught in a heavy shower on my way home.

I really need to start carrying an umbrella every day.

今日の午後、晴れていた天気が急変した

家に帰る途中で激しいにわか雨に降られてしまった

本当に毎日折りたたみ傘を持ち歩かないとダメだな

英語日記に使える応用フレーズ

  • It was a rather abrupt ending to the day.
    (その日はずいぶん唐突な終わり方をした)
  • I made an abrupt decision to…
    (私は唐突に〜という決断をした)
  • The conversation came to an abrupt halt.
    (会話は唐突に止まった)
  • I left in a hurry without saying goodbye.
    (さよならも言わずに急いで出た)
  • I had to leave early.
    (早めに帰らなければならなかった)
  • I went home earlier than usual.
    (いつもより早く家に帰った)
間違いやすいポイント

「abrupt」はネガティブなニュアンスを含む単語なので、単に「早い」「迅速」という良い意味で使うと不自然

「quick」や「prompt(迅速な、好意的な意味)」と混同しないように注意

  • ◯ The meeting ended quickly.
    (会議が迅速に終わった=good)
  • △ The meeting ended abruptly.
    (会議が唐突に終わった=やや不自然・違和感あり、というニュアンス)

まとめ

『風、薫る』第50話で登場した「That’s a very abrupt, early departure.

今回覚えておきたいポイントは

  • abrupt は「突然の」「唐突な」「ぶっきらぼうな」という意味
  • departure は「出発」だけでなく「退席」「退出」「帰ること」という意味でも使われる
  • セリフ全体では「ずいぶん急な早退ですね」という皮肉とユーモアが込められている

ドラマの英語をきっかけに、実際の英会話でも使える単語や表現を少しずつ増やしていきましょう

ドラマのセリフは、教科書には載っていない「リアルな感情の乗せ方」を学ぶのにもおすすめです

コラム:英国式の皮肉(British irony)

バーンズ先生のセリフは、いわゆる British understatement(控えめな皮肉表現) かな

英国英語の話者は、直接的な非難を避け、遠回しな言い方や控えめな表現を使うことで皮肉を効かせる傾向があります

例えば「ひどい状況だ」を”This isn’t ideal.”(理想的とは言えませんね)と言ったり、「明らかに嘘だ」を今回のように”very abrupt”という控えめな表現で指摘したりします

イギリスの皮肉やジョークに関してはMr.Fujiや、だいじろー Daijiroさんの動画が面白くてわかりやすいですよ

英語をもっと学びたい方へ

『風、薫る』では英語表現が結構多く登場します

気になったフレーズは、意味を調べるだけでなく、声に出して読んだり、英語日記で使ってみたりすると定着しやすくなりますよ

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また、文字で読むだけでなく、実際に外国人講師との会話で今日覚えた英語フレーズを使ってみることで、本当に身につく英語力になります

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