
朝ドラ『風、薫る』第8話で、捨松が直美が落としたじゃがいもを拾い、つぶやいた英語は、
Well, it’s time I got home with it.
ドラマの日本語字幕では「さぁ戦いましょう」となっていました
ただ直訳すると「さぁ、そろそろ家に帰る時間だ」になります
英語と字幕にちょっとズレを感じてしまうのですが、ポイントは「It’s time + 仮定法過去」が使われているところ
英語を勉強する上で重要な構文ですね
目次 表示
- Well, it’s time I got home with it の意味
- Well, it’s time I got home with it の構造
- つなぎ言葉の “Well”
- It’s time + 仮定法過去(主語 + 過去形)
- It’s time + 仮定法過去(主語 + 過去形)の応用フレーズ
- 「そろそろ覚悟を決めるとき」の類似英語フレーズ
- 今日の3行英語日記:It’s time + 仮定法過去(主語 + 過去形)
- リスニングのポイント:It’s time + 仮定法過去(主語 + 過去形)
- まとめ:It’s time + 主語 + 過去形(そろそろ〜すべき時だ)
- 朝ドラ英語をもっと聞き取れるようになりたい方へ
Well, it’s time I got home with it.
英語本来の意味としては
- さぁ、そろそろこれを持って家に帰る時間だ
- さて、そろそろこれを持って帰らなきゃ
字幕では
- さぁ戦いましょう
この英語セリフが呟かれた場面は、捨松が直美の落としたじゃがいもを拾い、気を取り直して立ち上がる場面
このセリフの前に自問自答するようなセリフがあったので、おそらく気を取り直して、覚悟を決めて一歩を踏み出すというニュアンスを出すために「さぁ戦いましょう」という意訳になったのかな
結構映画やドラマなどでは聞こえた英語と字幕が、あれ、違う?と感じることはよくあります
ただ字幕では字数が決まっていたり、その場面に応じたニュアンスで意訳されることがよくあるそうです
映画やドラマの翻訳はただ文字通り訳せばいいというものではないのですごいですよねぇ
英語学習者としては、英語と字幕を両方チェックする習慣をつけると、翻訳の面白さと英語力が同時に鍛えられますよ
大変ですけどね
Well, it’s time I got home with it.
このフレーズのポイントは「It’s time + 仮定法過去」という構文
| Well, | it’s time | I got home with it |
| さぁ・えーと <感嘆詞・つなぎ言葉> | そろそろ~する頃だ <It’s time 構文> | 私がそれを持って家に帰る <仮定法過去(動詞が過去形)> |
「Well, it’s time…」の冒頭にある “Well”
日本語の
- えーと
- さぁ、さて
- まぁ
に相当する、会話の繋ぎ言葉です
- Well, let’s get started.
(さぁ、始めましょう;気持ちの切り替え) - Well, I’m not sure…
(えーと……;考えているときの間) - Well, anyway…
(まぁ、とにかく;話題を変える) - Well, you might be right.
(まぁ、そうかもね;柔らかく認めるとき) - Well, it’s time I got home.
(さぁ、気を取り直して帰ろう;切り替え)
Well, it’s time I got home with it.
「It’s time(時間だ)」のあとに、なぜ過去形「got」が来るのか
これ、学校で習った 「It’s time + 主語 + 過去形」=「もうとっくに〜する時間だ(それなのにまだやっていない)」 という、ちょっと焦りや決意が含まれる仮定法の表現になっているんですね
「It’s time + 主語 + 過去形」は仮定法過去の用法のひとつ
仮定法過去は「現実とは少し違う・まだ起きていない」ことを表すときに使います
「家に帰る時間だ」=まだ帰っていない(現実)→ 過去形で「すべきだ」という気持ちを表す
つまり「It’s time I got home」は 「もうそろそろ帰らないといけない(でもまだ帰っていない)」 というニュアンスを含みます
- ❌ It’s time I go home.(現在形 → 文法的に不自然)
- ⭕️ It’s time I went home.(過去形 → 正しい!)
- ⭕️ It’s time I got home.(過去形 → 正しい!)
“it’s time” のあとは「仮定法過去」= 動詞を過去形にします
現在のことを言っているけど過去形です
「It’s time 主語 + 過去形」の過去形は「まだそうなっていない現実」を表しています
- It’s time I went to bed.(まだ寝ていない → 寝るべき時間だ)
- It’s time we changed.(まだ変わっていない → 変わるべき時だ)
過去形を使うことで「すべきなのにまだできていない」という微妙なニュアンスが生まれます
「It’s time to 〜」はただ単に「〜する時間だ」とスケジュールを伝える事実の表現ですが、仮定法(過去形)を使うことで「まだやっていないことに対する感情(焦りや非難)」が加わります
- <事実>
- It’s time to go to bed.
(寝る時間です) - It’s time to go home.
(帰る時間だ)
- It’s time to go to bed.
- <仮定法>
- It’s time you went to bed.
(もう寝る時間でしょ!/いい加減寝なさい)※実際にはまだ寝ていない - It’s time we went home.
(そろそろ家に帰る時間だね)※まだ帰っていない
- It’s time you went to bed.
It’s time to go.(誰が帰るかは文脈次第。一般的・客観的) It’s time I went.(「私が」帰るべきだと強調。主語がはっきりする)
捨松のセリフは “I” が主語なので「私が」という自分への語りかけのニュアンスが出る
「It’s time」に「about」を加えると、「もういい加減~する時間だ」という苛立ちや呆れのニュアンスが加わります
日常会話でよく耳にする表現なので一緒に覚えよう
- It’s about time you cleaned your room!
(もういい加減、部屋を片付けなさい!) - It’s about time we had a serious talk.
(もうそろそろちゃんと話し合う時間だろう) - It’s about time you got a haircut.
(そろそろ髪を切ったら?)
「about」の代わりに「high」を使って「もうとっくに〜すべき時だ」「遅すぎるくらいだ」と相手を急かしたり、強い自戒を込めたりする表現もあります
- It’s high time you went to bed.
(もうとっくに寝る時間だよ=早く寝なさい) - It’s high time we stopped arguing.
(もうとっくに口論はやめるべき時だ) - It’s high time we faced reality.
(もうとっくに現実と向き合うべき時だ)
- It’s time 主語 + 過去形:そろそろ〜してもいい頃だ/(とっくに)〜すべき時間だ
現在の行動を促したり催促したりする際に使われる仮定法の表現
→It’s time you went to bed.(もう寝る時間だよ) - It’s time to + 動詞:そろそろ〜する時間だ/〜すべき時だ
予定の時間になったことを伝えたり、行動を促したりする際によく使われる
→It’s time to go.(そろそろ行く時間だ) - It’s about time 主語 + 過去形:そろそろ〜すべき頃だ(とっくにそうしているはずなのに、まだしていない)
「現実にはまだ起きていない・やっていない」という事実とのズレを表す
相手に行動を促したり不満・皮肉を伝えたりする際によく使われる
→It’s about time you apologized.(そろそろ謝るべきだろう)
この構文をマスターすれば、日常のさまざまな「そろそろ~する時間だ」をスマートに表現できます
動詞を変えるだけで無限に使えます!
- It’s time we left for the station.
(そろそろ駅に向かう時間だ) - It’s time I started taking my health seriously.
(そろそろ本気で健康に向き合う時間だ) - It’s time we updated our strategy.
(そろそろ戦略を見直す時期だ) - It’s time I got serious about learning English.
(そろそろ本気で英語学習に取り組む時間だ) - It’s about time you called your parents.
(もういい加減、ご両親に電話しなさいよ) - It’s about time this country changed.
(もういい加減、この国も変わる時期だ)
「よし、ダラダラするのは終わり!現実に戻るぞ!」と自分にハッパをかけたいときに使える、便利な言い換え表現も一緒に覚えておきましょう
- It’s time.
(時間だ/やる時だ) - Let’s do this.
(よし、やるか) - I have to deal with it.
(向き合わなきゃ) - I’ll go with it.
(流れに任せよう) - It’s time to face it.
(そろそろ現実と向き合う時だ) - It’s about time I started studying English.
(もうとっくに、英語の勉強を始める時間だ) - It’s time to get back to reality and get to work.
(そろそろ現実に戻って仕事に取り掛からなければ)
「It’s time I ~」は「そろそろ~しないといけない」という自分への言い聞かせにぴったり
日記でそのまま使えます!
I spent the whole evening scrolling through social media.
It’s time I put my phone away and opened my English textbook.
Let’s focus for at least 30 minutes before bed!
夜、ずーーーっとSNSをダラダラ見続けて時間を溶かしちゃった
もういい加減、スマホを片付けて英語のテキストを開く時間だよね
よし、寝る前の30分間だけでも集中してがんばるぞ!
- 今日あったこと
- “It’s time I ~” / “It’s about time I ~” を使った文を書く
- 感想や明日への一言を書く
この3行だけ
「そろそろやらないといけないこと」を英語で書くだけでOK!
Well, it’s time I got home with it.
- 「it’s time I got」のリンキング
イツ・タイム・アイ・ガット → 「イッツタイマイガット」
“time” の m と “I” がつながって「タイマイ」と聞こえる - I got home with it
アイ ガット ホーム ウィズ イット → 「アイガッホームウィズィッ」
“got” は弱め・”home” が強く発音される
“with it” の th と t も軽く流れる - 「Well,」の発音は感情で変わる
「Well,」の発音は感情で変わります
- 軽い切り替え:「Well↗,」(少し上がる)→ 気軽な「さてと」
- 深い決意・ため息:「Well↘,」(下がる)→ 捨松のような覚悟・疲れと前進の混在
- 字幕なしで1回観る
「どんな感情でつぶやいているか」を音とシーンで感じ取る。全部わからなくてOK! - 字幕ありで確認する
聞き取れなかった箇所を字幕で確認し、音とテキストを一致させる
※英語字幕がない時は当ブログなどの英語セリフ書き起こし記事を参考に - シャドーイングする
感情ごと真似る。感情が乗るとフレーズが体に入りやすい
シャドーイングのコツは感情も含めてコピー!
ドラマでしかできないトレーニングなので是非活用しよう
これは英語学習しているとかなりあります
特にドラマ英語は、
- 声が小さい
- 感情が乗る
- 発音が崩れる
- 周囲の音がある
のでかなり難しいです
だから「聞き取れなかった=英語力不足」というわけでもありません
実際海外ドラマや映画を見ていて「え、今なんて言った?」はしょっちゅうで、何度も繰り返し聞いてます
ドラマ英語は完璧に聞き取れなくてもOKという軽い気持ちで、
- 雰囲気を掴む
- 感情を感じる
- よく出る音を覚える
くらいでいいと思います
英語ドラマはまず「全部理解できるか」より、「英語の音に慣れる」こと
そして、慣れてきたら少しづつ
- 文脈から考える
- 音を予測する
- 感情を読み取る
ことで、リスニング力はかなり伸びていくと思います
ドラマの英語が「文字で見ると簡単」なのに、聴き取れないのは単語力が足りないというだけではなく、ネイティブが話すときの「音の繋がり(リンキング)」や「独特のイントネーション」を、耳がまだ知らないから
つまり、「生の英語の音」に耳が慣れてくれば急に英語が聞こえるようになってきます
リスニング力を上げるための英語アプリもたくさんあるので、まずはゲーム感覚で試してみては?
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今日の英語フレーズ、
Well, it’s time I got home with it.
意味は、
- さて、そろそろこれを持って帰らなきゃ
ですが、字幕では
- さぁ戦いましょう
になっていました
字幕と英語にズレがある場面こそ、なぜその訳なのか英語本来のニュアンスを深く学べるチャンスかもしれません
今回の押さえるポイントは、
- 「It’s time S + 動詞の過去形」は仮定法過去
現在のことなのに過去形を使うのがポイント - “It’s time to + 動詞”(主語なし)と「It’s time S + 過去形」(主語あり)は別物
- “It’s about time” でさらに「もういい加減~の時間だ」と強調できる
などでした
今度どこかで「そろそろ~する時間だな」と思ったとき、ぜひ心の中で「Well, it’s time I ~.」とつぶやいてみよう
今回のセリフのように、「知っている単語なのに聞き取れない」という経験はありませんか?
自分も今でもそうなのですが、朝ドラの英語をしっかり聞き取ろうとすると最初の頃は、
- 単語は知っている
- 字幕なら理解できる
- でも音になると聞き取れない
なぜ!!!!!
ということはしょっちゅうありました
(今でもめちゃめちゃあります)
毎回英語セリフを聞き取ろうとしていますが、
- リンキング(音のつながり)
- 消える音
- ネイティブ特有のリズム
にかなり苦戦します
リスニング力を上げるには、単語帳よりも「実際の音」に慣れること
英語が聞き取れないのは単語力だけが原因ではないんです
(英単語を覚えるのももちろん大事ですよ)
そんな時に役立ったのが、英語の音に特化したリスニング教材です
特にシャドーイングや音読を取り入れると、英語の音のつながりやリズムが少しずつ聞こえるようになってきます
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