
朝ドラ『風、薫る』第6週第30話「天泣(てんきゅう)の教室」(2026年5月8日(金)放送)では、病気になった多江の看護から始まり、半年後の実習開始へと物語が大きく動きました
30話では看護や、病気になった時など実際に使える英語表現や、日常会話で使える英語セリフがたくさんありました
今回は第30話に登場した英語セリフをまとめながら、日常英会話や英語学習に役立つポイントを解説していきます
<病床の多江に出した具沢山の味噌汁を見て>
Soup…
To nourish Tae.
(多江に栄養をつけるために)
…soup…
<のどが乾いている多江に水を持ってきていないことに気づいて慌てる生徒たち>
<そこへ水を持ってきたバーンズ先生>
Thank you.
It seems your throat is better now.
(喉は良くなったようですね)
Yes. My throat is fine now.
<椅子から立ち上がったバーンズ先生>
Seats! Ventilation!
(シーツ!換気!)
Stop it .
Remember the assignment I gave you.
課題を思い出せって
I’ll watch over her for now.
Leave it to me.
しばらく私がみてるから任せなさい
<多江の父が来て>
Tamada-san’s father is here. He is the doctor.
(お父様です。お医者さまです)
Please come in.
どうぞ
Excuse me.
(多江を診察し、)口を開けてご覧
From the night before last, she had a high fever exceeding 38 until yesterday afternoon when it dropped to around 37.5.
(一昨日の夜に38度後半の発熱、昨日の夜は37度半ばに)
Her pulse is 84 and no nausea or abdominal pain.
(脈は84で吐き気や腹痛もありません)
Thank you. I’ve expected all by nurse.
(さすが看護婦です)
I’ll leave it to them.
(私はこれで)
I have nothing more to teach you here.
(ここで教えることはもうありません)
There is no substitute for hands-on experience.
(実地に勝る学びはない)
Got a feel feel patients, work with the doctors, and make the most of your training.
(病院で患者さんに触れ、医師とともに働き、実りある実習にしてください)
This is the present from me.
(私からのプレゼントです)
<看護服を渡される生徒達>
もしかして…はぁ~
They look wonderful.
(とても似合っています)
ありがとうございます
You’re very welcome.
(どういたしまして)
意外といい方なんですよね
Actually?
(意外と?)
ちょっと待って、なんで先生、日本語わかってんの
日本に来ると決めてから勉強しました
あなたたちを育てなければなりませんから
最初っから日本語話せたんですか?
はい
それで地獄耳
はっ、熱を出して看護してもらった時、先生日本語で何かおっしゃったような…
私は天狗ですから、幻を見せたのかもしれません
<看護服に着替えて>
Are you ready? To begin attending patients.
(準備はできましたか?)
Let’s go !
具沢山の味噌汁を見たバーンズ先生に松井が説明した一言
To nourish Tae.
(多江に栄養をつけるために)
「nourish」は、
- 栄養を与える
- 養う
- 健やかに育てる
という意味
「feed」が単に「食べさせる」であるのに対し、「nourish」には「健康のために必要な栄養を与える」というニュアンスがあります
食べ物で体を養うだけでなく、心や才能を「育てる」ときにも使います
看護や医療の場面でもよく使われる単語
- This soup will nourish your body.
(このスープは体に栄養を与えてくれます) - Reading nourishes the mind.
(読書は心を育てる)
「To + 動詞の原形」だけで文を始めるのは「〜するために(食事を持ってきた)」という目的を表す不定詞の副詞的用法
主語と動詞を省いた、状況の明白な場面での短縮表現
- To keep you warm.
(あなたを温めるために)
※同じ「To + 動詞」の短縮表現
水を持ってきて、たえの様子を見て言ったバーンズ先生のセリフ
It seems your throat is better now.
(喉は良くなったようですね)
「It seems (that) ~.」は、
- 〜のようですね
- 〜らしいですね
- ~みたいですね
という意味の定番表現
It seems (that) + 文は「〜のように見える・思われる」という推量・観察の表現
断定を避けた丁寧なニュアンスがあり、医療・ビジネス・日常会話を問わず非常によく使われます
- It seems fine.
(大丈夫そうですね) - It seems difficult.
(難しそうですね) - It seems you’re right.
(どうやらあなたの言う通りですね)
のように使います
betterはここでは「より良い」ではなく「(病気が)回復している」という意味
体調の文脈では「I’m better now.(もう良くなりました)』という使い方が自然
- It seems that she is feeling better.
(彼女は体調が回復してきたようです) - It seems you’ve been working hard.
(頑張っているようですね) - It seems like rain today.
(今日は雨になりそうですね)
多江の看護ができなかった生徒達に「私が出した課題を思い出しなさい」と言った後に言ったバーンズ先生のセリフ
I’ll watch over her for now.
(しばらく私が見ておきます)
「watch over」は
- 見守る
- 世話をする
- 気にかける
という意味
単なる監視ではなく、優しく見守るニュアンスがあります
看護や子育ての場面でもよく使われます
- The nurse will watch over the patient.
(看護師が患者を見守る/世話をする) - Parents watch over their children as they play.
(親たちは、遊ぶ子供たちを見守っている)
Leave it to me.
(私に任せなさい/私がやります)
Leave it to ~は「〜に任せる」という日常でもビジネスでも頻出の表現
注目したいのは、この回で主語・相手が入れ替わって2回登場しています
- バーンズ先生→生徒たちへ
Leave it to me.(私に任せなさい) - バーンズ先生→父(医師)へ
I’ll leave it to you.(あなたにお任せします)
最初は先生として「私が引き受ける」と宣言し、父(医師)が来たら「お任せします」と引き渡す
——同じ構文でも主語・目的語が入れ替わることで、責任の受け渡しが鮮やかに描かれています
- Leave it to me. I’ll handle it.
(私に任せて。私がやります) - Leave everything to me.
(すべて私に任せてください) - You can leave that to me.
(それは私に任せてください) - We should leave it to the professionals.
(専門家に任せるべきです)
ventilation(ヴェンティレイション)は「換気・通気」
ナイチンゲールが『看護覚え書』で最重視した概念のひとつです(第27話でも登場しました)
多江の父(医師)に対し、バーンズ先生が症状を英語で詳しく報告する「医療英語シーン」
From the night before last, she had a high fever exceeding 38 until yesterday afternoon when it dropped to around 37.5.
Her pulse is 84 and no nausea or abdominal pain.
(一昨日の夜から38度を超える高熱が続き、昨日の午後に37度5分ほどに下がりました。脈は84で、吐き気や腹痛はありません)
これは……なかなか英語学習者にはハードルの高い表現ですね
知らないと言えないかなぁ
- the night before last = 一昨日の夜(”two nights ago” も可)
- exceeding 38 = 38(度)を超える(exceed = 超える)
- it dropped to around 37.5 = 37度5分ほどに下がった
- Her pulse is 84 = 脈拍は84(脈 = pulse)
- no nausea or abdominal pain = 吐き気や腹痛なし(nausea = 吐き気、abdominal = 腹部の)
- I had a fever the night before last.
(一昨日の夜、熱が出ました) - Her temperature dropped to 37 degrees this morning.
(今朝、彼女の体温が37度に下がりました) - He has no nausea, but complains of abdominal pain.
(吐き気はないが、腹痛を訴えています)
半年後、看護学校での授業を終えた生徒達に向けて行ったバーンズ先生の言葉
I have nothing more to teach you here.
(ここで教えることはもうありません)
「nothing more to + 動詞の原形」は「もう〜することは何もない」という表現
「to teach you」は不定詞の形容詞的用法で nothing を修飾しています
(「あなたに教えるべき何か」)
このフレーズは「卒業・修了・別れ」の場面に相応しい格調のある表現です
- I have nothing more to say.
(もう言うことはありません) - There is nothing more to do here.
(ここでやることはもう何もない)
There is no substitute for hands-on experience.
(実地に勝る学びはない。実地に勝る学びはない)
「There is no substitute for ~」は「〜に代わるものはない=〜が一番だ」という強い肯定を否定で表す構文
「hands-on」は「実際に手を動かす・実践的な」という形容詞
「hands-on experience」は
- 実地経験
- 実務経験
- 現場経験
という意味
学校で学ぶ知識だけではなく、実際にやってみることの大切さを表す表現
- There is no substitute for practice.
(練習に勝るものはない) - There is no substitute for a good night’s sleep.
(良い睡眠に勝るものはない) - I prefer hands-on learning over textbooks.
(教科書よりも実践的な学びが好きです)
make the most of your training
(実習を最大限に活かしてください)
「make the most of ~」は
- 〜を最大限に活用する
- 〜を無駄にしない
- ~を有効に使う
という意味の英熟語
英検やTOEICでもよく登場します
- Make the most of every opportunity.
(すべての機会を最大限に活かしなさい) - I want to make the most of my time abroad.
(海外での時間を最大限に活かしたい) - Make the most of your time.
(時間を最大限に活用しなさい)
看護服に喜ぶ生徒達を見てバーンズ先生がかけた言葉
They look wonderful.
(とても素敵ですよ)
look + 形容詞は「〜に見える・〜そうだ」という外見・印象を伝える構文
- You look tired.
(疲れているようですね) - You look happy.
(うれしそうですね) - You look great.
(素敵ですね) - You look wonderful in that uniform.
(その制服、とても素敵ですよ)
のように使います
服装や髪型を褒めるときによく登場する表現なので、覚えておくと会話で役立ちます
似た表現との違いを整理しておきましょう
- look = 見た目から判断する(視覚的な印象)
- seem = 全体的な状況から「〜らしい」(やや間接的)
- appear = 客観的・フォーマルな文脈で「〜と思われる」
- She looks tired today.
(彼女は今日疲れているように見える) - It seems like a good idea.
(それはいいアイデアのようですね) - It appears to be genuine.
(本物のように思われます)
喜代の「意外といい方なんですよね」が聞こえていたバーンズ先生
実は日本語がわかっていたと知り生徒たちが騒然とする場面
Actually?
(意外と?)
一語で相手の言葉を「聞き返す・突っ込む」用法
Actuallyには「実は・実際のところ」という意味がありますが、ここでは上昇イントネーションで「意外と、って言ったの?」と聞き返すユーモアある使い方
バーンズ先生が「最初から日本語を話せた」ということがここでわかるという大どんでん返し
絶対日本語わからないだろと思って喋っていた方はそりゃぁびっくりしますよねぇ
- She’s actually quite kind. — Actually?
(実はとても優しい人なんだ ー そうなの?) - Actually, I’ve understood Japanese from the beginning.
(実は最初から日本語がわかっていました)
看護服に着替えた生徒たちを前に、バーンズ先生言ったセリフ
Are you ready? To begin attending patients.
(準備はできましたか?患者さんの看護を始めます)
「attend」には「出席する」(attend a meeting)という意味がよく知られていますが、医療・看護の文脈では「世話をする・診る」という意味で使われます
- attend patients = 患者の看護をする
- attend to ~ = 〜の世話をする・〜に対処する
- The nurse attended to the patient carefully.
(看護師は患者を丁寧に看護した) - Are you ready to start?
(始める準備はできていますか?) - Please attend to this matter immediately.
(この件に直ちに対処してください)
- To nourish ~(栄養を与える)
- It seems ~(~のようだ)
- watch over(見守る)
- Leave it to me.(任せて)
- hands-on experience(実地経験)
- make the most of ~(最大限活かす)
- You’re very welcome.(どういたしまして)
- Are you ready?(準備はいいですか?)
特に、
There is no substitute for hands-on experience.
という言葉は、看護や英語学習などあらゆることに当てはまります
単語帳や参考書で学ぶだけでなく、実際に英語を使いながら経験を積むことこそが上達への近道なのかもしれません
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