
朝ドラ『風、薫る』第2週第6話「灯の道」で、マッチ工場をクビになり、仕事も見つからず不満爆発した主人公・直美(上坂樹里)
I’m done with it. I’m leaving.
(もうこんな国出て行ってやる)
この「done with it」というフレーズ、シンプルですが、「もうこりごり・うんざり・終わりにする」という意味の感情表現の定番フレーズです
この記事では、
- I’m done with it の意味
- done with の構造
- 似た表現との違い
を学んでいきます
「I’m done with it.」は、直訳すると「それは終わった」ですが、文脈によって大きく2つの意味に分かれます
- 意味①:【決別・うんざり】もうたくさんだ、こりごりだ
「もうこれ以上は関わりたくない」という強い拒絶を表します
強い決意・疲弊・諦めのニュアンス- もううんざり
- もう関わりたくない
- こりごりだ
- 意味②:【完了】(作業などが)終わった
「宿題が終わった」「食事が済んだ」など、単にタスクが完了したことを指します
物理的な完了- もう終わり
ドラマでの直美のセリフは
I’m done with it. I’m leaving.
(もうこんな国出て行ってやる)
なので、もううんざりといったニュアンスですね
| 表現 | 意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| I’m done with it. | もうこりごり・終わりにする | 強い決意・疲弊 |
| I’m done with this job. | この仕事はもう終わりにする | 特定の対象に使う |
| I’m done with him. | 彼とはもう終わり | 人間関係にも使える |
| Are you done with that? | それもう終わった? | 疑問形・確認にも |
| I’m not done yet. | まだ終わっていない | 否定形・継続中 |
done の2つの意味
「done」には「①終わった(完了)」と「②もうこりごり(嫌気・決別)」の2つの意味があります
文脈でどちらかを判断しましょう
“Are you done?” は「終わった?」、”I’m done with it.” は感情が込もった「もう終わりにする」
単に「終わった(完了)」と言う場合は「I’m done.」だけでOK
「done with」は
形容詞「done(終わった状態)」+前置詞「with(~と)」
=be done with〜 = 〜に対して終わっている
の組み合わせ
後ろに名詞・代名詞・動名詞を続けます
| パターン | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| be done with + 名詞 | I’m done with this class. I’m done with this job. | この授業はもう終わりにする この仕事はもうやめる |
| be done with + 代名詞 | I’m done with it / him / her / them. | それ・彼・彼女・彼らとは終わり |
| be done with + 動名詞 | I’m done with pretending. | もう取り繕うのは終わりにする |
| be done with + 場所 | I’m done with this country. | この国はもうこりごり |
「I’m done with it.」の使い方は、具体的な対象(仕事・人・場所・状況)を with の後ろに置くだけ
「もう関わりたくない」「終わりにする」どちらのニュアンスにも対応します
ちなみに「damn」という英語もあるのですが、「damn」は副詞・形容詞で「とても・ひどい」の意味で、
怒り、不満、驚き、嫌悪を表し、「くそっ!」「畜生!」「しまった!」といったスラングです
また、強調として「ひどく」「すごく」や、人をののしる「呪う」という意味でも使われます
上品な表現ではないですし、非常に強い不満や怒りを含むため、使用には注意が必要です
「I’m done with it.」は、感情の強さが音に現れます
- Done の強調
不満や決別を伝えたい時は、”done” を少し長めに、強く発音します - With it の繋がり
“with it” は「ウィズ・イット」と分けず、「ウィディッ」のようにつながる - I’m done with it の発音
「アイム・ダン・ウィズ・イット」ではなく「アイムドンウィディッ」と一塊に聞こえる
「I’m DONE with it.(done を強調)」は「もう本当に終わり!」という強い怒り・決意が表され、
一方、「I’m done with it.(平板に)」は単に「終わった」という完了の意味になることも
感情の強さでアクセントが変わります
文脈と感情の強さで使い分けが判断できるようになるといいですね
「done」が聞こえたら、その後ろの「with 〜」を注意して聴こう
何に対して「done」なのかが、会話の核心
「done with the meeting(会議が終わった)」なのか、「done with this job(仕事に見切りをつけた)」なのかで、意味がまったく変わります
「done」の後ろを聞き取るのもポイントです
- I’m done with you.
(もうあなたとは終わり) - I’m done with this relationship.
(この関係はもう終わりにする) - I’m done with making excuses.
(言い訳するのはもうやめる) - I’m done with trying to please everyone.
(みんなを喜ばせようとするのはもうこりごり) - I’m done with that part of my life.
(人生のその章はもう終わった)
- I’m done with this.
(もう無理) - I’m done with overtime.
(残業はもうこりごり) - I’m done with this project — finally!
(このプロジェクト、ようやく終わった!) - I’m done with being treated this way.
(こんな扱いを受けるのはもうたくさん) - I’m done with waiting. Let’s go.
(待つのはもう終わり。行こう) - I’m completely done with it.
(完全にうんざり)
- Are you done with the report?
(レポートは終わった?) - I’m finally done with my homework.
(宿題がようやく終わった) - Let me know when you’re done with it.
(終わったら教えて) - I’m almost done with this.
(もうすぐ終わります)
「もうこりごり」「うんざりした」を英語で表す表現はいくつかあります
感情の強さと場面で使い分けましょう
| フレーズ | ニュアンス・強さ | 使う場面 |
|---|---|---|
| I’m done with it. | 決別・見切り(冷静な強い決意) | 関係・仕事・状況への決別 |
| I’m tired of it. | 疲れた・飽き飽きした(穏やか) | 日常的な不満 |
| I’m fed up with it. | うんざり・嫌気(感情的な疲弊) | 繰り返しの不満・怒り |
| I’ve had enough of it. | もう十分すぎる(限界に達した) | 我慢の限界 |
| I can’t take it anymore. | もう耐えられない(切迫感) | ギリギリの状態 |
| I’m through with it. | もう関わらない(距離を置く) | 関係・状況からの撤退 |
| That’s it for me. | 私はここまで(スッパリ断つ) | きっぱりした終了宣言 |
| I’m finished. | 終わった(単なる完了) | 作業が終わった |
| I quit. | やめる(意思表示) | 完全に辞める・関係を断つ |
I’m tired of(穏やか)→ I’m fed up(強め)→ I can’t take it anymore(限界)
感情が爆発しているなら
- I’m fed up!
- I can’t take it anymore!
が感情の熱量を最もよく伝えます
直美のシーンのような爆発的な場面に向いています
冷静に決別するなら
- I’m done with it.
- I’m through with it.”
が、感情より決意を前面に出したニュアンスで、静かだが強い意志を感じさせます
(むしろこの方が怖いような気もする……)
<仕事の不満を打ち明けるとき>
You seem stressed. What’s going on?
(ストレス溜まってる?どうしたの?)
Honestly, I’m done with this job.
(正直、この仕事はもうこりごり)
The pay isn’t worth the stress, and nobody appreciates the work I do.
(給料がストレスに見合わないし、誰も自分の仕事を評価してくれない)
I get it. Maybe it’s time to move on.
(わかる。もう次に進む時期かもね)
<完了を報告するとき(カジュアル)>
Finally done with the report!
(やっとレポートが終わった!)
Three hours of work, but it’s worth it.
(3時間かかったけど、やった甲斐があった)
Nice! Let’s go grab some coffee.
(やったね!コーヒーでも飲みに行こう)
<関係に見切りをつけるとき>
Are you still seeing him?
(まだ彼と会ってるの?)
No. I’m done with him.
(もう終わりにした)
I’m done with pretending everything is fine when it’s not.
(うまくいってるふりをするのも、もうこりごりだから)
<独り言>
I’m done with comparing myself to others.
(他人と自分を比べるのはもうやめる)
It’s exhausting and it gets me nowhere.
(疲れるだけで、何も得られないから)
I’m done with it. は「終わった」と「もうこりごり」の両方に使えるので、毎日の日記に取り込みやすい表現です
I finally finished my history report tonight I’ve been working on all week.
I’m done with it at last!
Now I can sleep as much as I want tomorrow.
やっと今夜1週間かけた歴史のレポートが終わった!
やっと終わった!
これで明日は好きなだけ眠れるぞ
- 今日あったこと
- 何かが終わった・うんざりした・決別した体験
- I’m done with~を1文使う
この3行でOK!
「レポートが終わった」は「I finished the report.」でもOK
ただ「I’m done with the report.」と言うと、「(苦労したけど)もうその件に関わらなくて済む」という解放感といったニュアンスが伝わります
I’m done with it を軸に、完了・決別・うんざりを書くときに使えるフレーズをまとめました
「終わった・完了した」系
| 英語フレーズ | 日本語訳 | 使うシーン |
|---|---|---|
| I’m finally done with ___. | ようやく~が終わった。 | 長かったタスク完了 |
| I got it done today. | 今日それを終わらせた。 | 達成感の記録 |
| It took a while, but I’m done. | 時間がかかったけど終わった。 | 粘り強さの記録 |
| I finished ___ — what a relief! | ~が終わった、ほっとした! | 安堵感の表現 |
「うんざり・もうこりごり」系
| 英語フレーズ | 日本語訳 | 使うシーン |
|---|---|---|
| I’m done with ___ for good. | ~はもう完全にこりごり。 | 強い決別 |
| I’m fed up with the same routine. | 同じルーティンにうんざりしている。 | マンネリへの不満 |
| I’ve had enough of complaining. | 愚痴を言うのにも飽き飽きした。 | 自己反省 |
| I’m tired of waiting for things to change. | 状況が変わるのを待ち続けるのに疲れた。 | 変化を求める気持ち |
「決意・変化」系
| 英語フレーズ | 日本語訳 | 使うシーン |
|---|---|---|
| I’m done with excuses. Time to act. | 言い訳はもう終わり。行動する時だ。 | 決意の表明 |
| Starting today, I’m leaving ___ behind. | 今日から~は過去にする。 | 新しいスタート |
| I’m not looking back. | もう振り返らない | 前進する決意 |
| I want to change my life. | 人生を変えたい | 転機への決意表明 |
| I chose to move on. | 前に進むことを選んだ。 | ポジティブな決断 |
| I decided to move on. | 次のステップへ進むことに決めた | 次へ進む決意 |
| I’m ready for the next chapter. | 次の章へ進む準備ができた。 | 未来への期待 |
朝ドラ『風、薫る』第6話では、I’m done with it. の前後にも覚えておきたい表現がたくさんありました
直美:So, how does that make sense?
(納得いかない!)
No matter how hard I try,I’ll never be happy in this country.
(この国じゃ、逆立ちしたって幸せになれない)
I’m done with it. I’m leaving.
(もうこんな国出て行ってやる)
Goishin? Civilization? Don’t make me laugh.
(なにがご維新よ!文明開化?ふざけんな!)
So I want to take me to America.
吉江:ジャパニーズ…じゃなくてもなんとなくわかりました…
「I’m leaving.」は「私は去る・出て行く」という意味
単純な移動から感情的な決別まで幅広く使えます
直美のセリフでは「この国を出て行く」という意味で使われていました
「I’m leaving.」はいろんな場面で使えます
- I’m leaving.
(出て行く・去る;場所・状況からの離脱) - I’m leaving this country.
(この国を出て行く国・場所を明示) - I’m leaving you.
(あなたとは別れる;人間関係の決別) - I’m leaving this company.
(この会社を辞める;退職・転職の意思) - I’m leaving for good.
(もう二度と戻らない;永久の決別(強調))
「Don’t make me laugh.」は、「笑わせるな=ふざけるな・ばかばかしい」という皮肉・軽蔑の表現
「笑わせるな」という意味の英語フレーズを、怒りの強さ順に表にしてみました
| フレーズ | 日本語訳 | 感情の強さ |
|---|---|---|
| That’s funny. | 面白いね(中立・普通) | |
| Are you serious? | 本気で言ってるの? | |
| Give me a break. | いい加減にして | |
| Don’t make me laugh. | 笑わせるな・ふざけるな | |
| You can’t be serious. | 本気とは思えない(あきれ) | |
| That’s absolutely ridiculous. | まったくばかばかしい |
この場面での直美のセリフは、感情がエスカレートする構造になっています
「納得いかない(不満)→ 幸せになれない(絶望)→ I’m done with it.(決別)→ Don’t make me laugh.(軽蔑)」
英語表現の感情の温度が段階的に学べてわかりやすいですね
「I’m done with it」は
- もう終わり
- うんざり/見切る
という意味の英語フレーズ
今回の記事では、
- I’m done with it の意味
「もうこりごり・終わりにする」決意・疲弊・完了の3つの意味を持つ - I’m done with it の文法構造
be done with + 名詞/代名詞/動名詞。後ろに対象を置くだけ - リスニング
「アイムダンウィズィッ」とつながって聞こえる
done にアクセント - 関連表現
I’m leaving.(出て行く)/ Don’t make me laugh.(ふざけるな・皮肉) - 3行英語日記テンプレ
をわかりやすくまとめました
もう疲れたり限界だってなった時は思いっきり叫んでみては
声に出すことでスッキリすることもありますよ
朝ドラ『風、薫る』第6話ではたくさんの英語セリフが登場しました
それぞれの解説記事はこちらをご覧ください
- 「どんなに〜しても」は英語で?
→No matter how の解説はこちら - 「〜と呼ばれています」は英語で
→It’s called の解説はこちら - 「それならこれはどうですか?」
→How about this? の解説はこちら - 「お困りですか?」
→May I help you? の解説はこちら - 「割に合わない」は英語で?
→The work just isn’t worth it. の解説はこちら - 「ふざけるな」は英語で?
→This is ridiculous! の解説はこちら - 第6話の英語まとめはこちら
「I’m done with it.」のような感情爆発系の英語表現も、こそ、実際に使うことで身につきます
- フレーズは覚えたのに出てこない
- 感情を英語で言えない
という経験、よくありますよね
やはりこれはアウトプットが足りなく、とっさに使えるほど身についていないから
アウトプットの機会を増やすのに手っ取り早いのはやはり英会話サービスを使うこと
英会話サービスを使うと
- 実際に言う練習ができる
- 自然な表現が身につく
オンラインでも教室に通うでも、自分に合った方法を見つけよう
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気軽に試してみてください
『ばけばけ』に続き、『風、薫る』でも英語セリフが出てきました
ドラマを楽しみながらも英語の勉強にもなるので、ドラマやアニメで英語の勉強するのはおすすめです
『NHK ONE』では1週間見逃し配信があるので、英語セリフの復習にも便利です
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ドラマで覚えた英語は実際に使ってアウトプットすることでより定着します
英語ノートをつけるのもおすすめですが、日記などで自分の言葉として使う方がより記憶に残りやすいと思います
は、日記を書くことがないなというときもいろんなテーマを提示してくれるので英語の勉強におすすめです
なんと言ってもネタがないということでは困りません
朝ドラ「ばけばけ」で学ぶ英語表現!英語セリフをリスニング!(第13週65話サンポ、シマショウカ。)
英語「Book Review」の意味は「書評」|ドラマで学ぶ英語表現(ばけばけ第25週121「ウラメシ、ケド、スバラシ。」より)
ドラマ「ばけばけ」で学ぶ英語表現!英語セリフをリスニング!(第11週54話ガンバレ、オジョウサマ。)
英語“I’m content”の意味は「満足している」|ドラマで学ぶ英語表現(ばけばけ第24週120「カイダン、カク、シマス。」より)
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朝ドラ「ばけばけ」の英語セリフをリスニング!ドラマで学ぶ英語表現(第14週68話カゾク、ナル、イイデスカ?)
